代表挨拶

 青山恵美前代表理事の後任として、代表理事を拝命いたしました細田清美です。2003年に設立されて以降、日本感染管理ネットワーク(ICNJ)は、感染管理実践に関する知識とスキルの向上をはかり、会員相互の交流と連携を通して、保健医療福祉における感染管理の実践を推進することを目的に活動しております。現在の一般会員数は1992名、法人会員は85社と増加し、ICNJは多くの方々のご尽力とご支援により大きく発展してまいりました。創設以来、諸先輩方の情熱あふれるご尽力に深い敬意と感謝を表します。今後は、代表を引き継ぎICNJの発展と会員の皆さまのスキルアップに貢献できるよう努めてまいります。よろしくお願い申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症のパンデミックを通じて、感染管理を担う看護師の活躍とその重要性が広く社会に認識されました。また、各地で発生した自然災害を受け、被災地における感染制御の重要性が改めて注目され、感染管理担当者の役割は、これまで以上に多様化し、その期待と重要性が一層高まっています。こうした社会的な発展と活動を会員だけでなく広く一般の方々にも理解していただくため、会員調査の一般公開ならびに学会誌の在り方を検討しています。
 ICNの活動の幅は広がり、病院にとどまらず、さまざまな領域で活躍の機会が増えています。今後も多様な現場での活動が期待される中、変化する社会のニーズに適応しながら感染管理の発展を牽引し続けるためには、より社会に貢献できる人材の育成と継続的なキャリア形成が不可欠です。会員への情報発信を強化し、感染管理に関する知識や実践の成果を広く共有することで、会員の学びを支援し、さらなる発展につなげてまいります。
 ICNJの活動を支えていただいている会員の皆様に加え、感染管理に関する教育課程を修了された方や、関心を持つ看護職の皆様にも新たにご入会いただいております。皆様からご意見をいただきながら、より開かれたICNJの発展を目指してまいります。今後ともご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

2025年6月吉日
代表理事 細田清美